「アート鑑賞」がこどもの視点・才能にもたらす効果
美エイジング®︎協会のワークショップの構成は、前半がレクチャー(講座)で後半がアート制作という二部構成です。
座学だけではなく、実際に手を動かして創作にはいることで講座で学んだことをアウトプット。座学にプラスされた体験が、学びの時間に深い理解力へと結びついていきます。
桜開花直前の時期に春をテーマに、『マスキングインクと水彩 -春を祝う、光の表現を楽しむアート』を千葉市美術館ワークショップルームにて開講しました(2022年3月20日)。
塗り絵をベースに水彩画で、自由に彩色を楽しむ時間となりました。
「アートセラピスト」の役目・ファシリテーターとして、そして
美術館で開講のワークショップは25名という比較的大人数のご参加をいただいての開講でした。
美エイジング®︎協会のサポートメンバーとしてチャイルドアートカウンセラー、イラストレーターという専門分野で活躍する方々のお力もかりて、過ごしやすく創作に集中可能な心理的に安心な場をつくり出しました。
アートセラピストは自身でアーティストとしての制作も行いますが、心理カウンセラーの要素も持ち合わせ、クライエントと向かい合います。
ファシリテーターとして司会進行をつとめますが、黒子としての存在感であるともいえます。
主役は、ワークショップにご参加のおひとりおひとりなのです。
コミュニケーション力を向上させる「アート鑑賞」
アート制作の後は、全員でボードに作品を貼り出します。
率直な気持ちが表れるように2点の質問のみを投げかけ、皆さんの前で自由に語っていただきました。
「答えは自分の中に」作品から見える深層心理
自分の作品を背にしてマイクを手に、作品についてしっかりと発言。
実をいうと、筆者が小学校1年の頃は教室で皆を前にして発言することが苦手でした。
ではなぜ、彼らはそんな事をたやすくやってのけているのでしょうか?
それは、「自分自身の作品」について語っているからと思います。
本人しか分かり得ないことを「作品」というヴィジュアルの力もかりて、堂々と述べています。
他者からは伺いしれないこと、唯一無二の真実(想い)について話してくれている。
答えは、自分のなかに。
耳を傾けている側のわたしたちも真摯に受け止め、「なるほど」と心に沁みていくのを感じます。
ずらり並ぶ作品。
描き手は作品を通して、いままで気づかなかったことにも目を向けさせてくれます。
そして鑑賞者(ワークショップの参加者)は感謝の気持ちを届けます。
ワークショップは1度として同じものはありません。
毎回がLIVEのように変容していき、作品を通して描きてと鑑賞する者と相互のコミュニケーションが生み出されていきます。
アートセラピーワークショップ:YouTube美エイジング®︎協会
千葉市美術館ワークショップルームにて美エイジング®︎協会開講のワークショップ (2022年3月20日)
完成作品を参加者全員でシェア、アート鑑賞の時間です。