千葉市美術館からアートセラピーによるオンラインワークショップをzoom配信
コロナ禍にあって、美術館においてもオンラインによる講座やワークショップが開講されています。
美エイジング®︎協会では、千葉市美術館ワークショップパートナーとして、コラボレーションにてアートセラピーのワークショップをzoomにて開講しました。
このワークショップは、企画時点ではオフライン(対面)予定でしたが、コロナ禍において急遽オンライン化されました。
絵師の世界に触れる〜彩色・画材、自由に楽しむ「ワタシ流」〜 (ワークショップ告知)
美エイジング®︎協会では、オンラインワークショップは、対面講座と比較して制約があるなかでも、可能なかぎり充実の構成にしました。
リニューアル前の美術館・2012年当時、ワークショップルーム(旧・講座室)にて、美エイジング®︎協会のワークショップを連続開講の経緯があり、この度のワークショップ・パートナーとしてのご縁に繋がりました。
画像は開講前に、美術館正面エントランスのある「さや堂ホール」前にて。
美エイジング®︎協会では、和文化をテーマにした講座では和装での登壇も行っています。
文化財である千葉市美術館さや堂ホールは当時と変わることなく、あたたかく迎えてくれます。
懐かしい場所に、まるで凱旋したような気持ちになりました。
着物も亡き祖母のもの。アンティークな配色と小物で愉しみました。
オンラインワークショップテーマは、人気絵師・伊藤若冲『鸚鵡図』千葉市美術館
ワークショップのテーマは伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)『鸚鵡図』(おうむず)。
千葉市美術館所蔵作品で、過去の企画展にも登場している人気の作品です。
7月のリニューアル記念の企画展『帰ってきた!どうぶつ大行進』と現在開催中『常設展・千葉市美術館セレクション2020』においても、神秘的で精緻な姿を観ることが可能です (会期:2020年10月4日まで)。
「アートと対話・アート鑑賞」ワークショップの特徴、美エイジング協会
オンラインワークショップではアート鑑賞として、「アートと対話」する時間も設けました。
常設展にも学芸員の方のご協力でスマホカメラが潜入。
ご参加の皆様とともに、塗り絵を始める前に元絵となる伊藤若冲・鸚鵡図について想いを深めました。
本物のアートとの対話と、名作が並ぶ空間のなかに一瞬身を置いているかのような感覚にもなります。
千葉市美術館とオンラインワークショップ主催者として、美エイジング®︎協会ではzoom開催によるアート講座の可能性を感じました。
美エイジング®︎協会のアートセラピーのワークショップでは、座学(レクチャー)と、主体的な学びのワークという2本の柱による構成です。
zoomによるオンラインワークショップの場合も、このように活き活きとした時間を創出しています。
和の塗り絵を制作・デザイン「伊藤若冲」鸚鵡図
千葉市美術館ワークショップパートナーとして、当日使用した若冲の鸚鵡図の塗り絵化・デザインを美エイジング®︎協会で行わせていただきました。
オンラインワークショップへのご参加の決め手には、この和の塗り絵がポイントになったという方もいらして、根強い「若冲人気」を感じます。
「コロナ禍においてアートの可能性」を広げるオンラインワークショップ、美術館よりzoom配信
画材はお手持ちの水彩、クレヨン、色鉛筆、パステル、マーカーなど。
コロナ禍で制約を感じる日常を忘れるかのように、使い慣れた画材をミックスするなどの自由な配色で、楽しさを広げていただきました。
画像は、ご参加の皆さまにご了承を得て掲載させていただきます。
オンラインワークショップにご参加の方々は、「若冲ファン」出会ったり、遠くは若冲の故郷・京都から。
また、美エイジング®︎協会に以前よりご参加の懐かしいお顔も発見することができるなど、感謝いたします。
千葉市美術館にて開講のオンラインワークショップは対面講座からzoomによる配信に変更がありましたが、コロナ禍においてアートの可能性を広げる時間となりました。
また、当ワークショップについては千葉市美術館紀要『SIREN(採蓮)』誌において、同館の学芸員・田口結花氏による寄稿がなされました。御礼申し上げます。