「春の花」椿、色彩と心理に訴えてくる印象的な花
「椿」は冬の花と思っている方も多いのではないでしょうか?
濃い照葉を背景に、赤やピンク、白などの花色とのコントラストの強さは
冬の凜とした空気に映えて印象的です。
花の少ない時期に、椿は私たちの脳裏に強く存在を焼き付けているからです。
椿は12月から4月頃までと、冬から春につながる長い開花時期で、実は春の花でもあるのです。
先日の撮影は坪庭のある和風庭園にて。
撮影時に和を演出する小物として、椿が用いられました。
柔らかな花弁の色と、つくばいの石の表情が共に引き立て合いながら、侘び寂びの世界を創ってくれました。
椿に重ねる「日本の季節感と色彩感」
一輪でも存在感ある八重咲きの椿の花と、照葉の輝き。
自然が生む表現が、着物に表情を加えてくれます。
こちらの着物は明るい紫に大胆に白椿があしらわれ、地紋にも椿の花が織り込まれています。
ピンク色の椿の花言葉は、「控え目な素晴らしさ」「謙虚な美徳」「気取らない優美さ」。
冬から春、長い開花時期を持つ椿には、日本の季節感や色彩感覚を重ねることが出来ます。
アンティークのお着物とご縁をいただき、着用させていただきました (美エイジング®協会代表・桜井まどか)。
「女生の一生」は花と重ねる、花のように大切に扱うもの
花が刻々と変わりゆく姿は、女性が年齢を重ねて進化する生涯と似ています。
与えられた時間を精一杯に生きる、花の一生。
ひとのエイジング(加齢)について、花々はその短い時間の中で見せ、教えてくれます。
自身の体調や心理によって、花に寄せる想いもまた違うものに。
昨年と今年の相違、昨日から今日への移り変わり。
春は「出会い」と「別れ」という刹那の感覚も大切に受けとめます。
自分にとっての心の滋養にして成熟してまいりましょう。
次に咲かせる花へと、つなげていくのです。
女性のエインジグは、花の姿にも投影されることで、
はかなさや靭さ、しなやかさや自由、趣までも表現できるのです。
「加齢」をアートセラピー、色彩表現から探求
椿同様、日本人がだいすきな「桜の花」。
花の咲き方にヒトの一生を置き換え、色彩心理学から考察しました。
この動画に登場する桜を、好きな他の花に変更してご覧いただいても、気づきを得ることが可能です。
(美エイジング®︎協会アートセラピーワークショップの作品群より)
美エイジング®︎協会・和文化のセミナー、アートワーク着物で登壇
「日本の伝統色」トークショー(ハイアットリージェンシー東京)
美エイジング®協会 アートセラピー ワークショップ (グランドニッコー東京 お台場)
『伊藤若冲ぬりえ』オンラインワークショップ (千葉市美術館)
色彩心理学からアプローチする和の伝統色・和文化をテーマにしたワークショップ企画・登壇ご依頼についてはこちらより